2009年03月25日

大人が子どもを怒る理由

大人が子どもを怒る理由














昨日終業式を迎え、わが子たちもなんとか無事1年を乗り切りました。
特殊な環境の私立中学なので、途中で挫折して退学するかもしれないなんて心配もしましたが、今のところ、とーーーっても楽しんで通ってくれてます。
弁当のブログも、一時中断しておりますが、新学期からまた再開予定。
またお付き合いくださいませ。


さてさて。
ここ2ヶ月ぐらい、子どもとの関係について、若干考えたことがありますので、書き記しておこうと思います。


テーマは「大人の怒り」。

えーっと。
親は、子どもを叱ります。
先生も子どもを叱ります。
上手に親や先生をやってる人は上手に叱れますが、たまーに「怒り」に任せてしまうことがあります。

まぁ、かくいう私もそうでした。
手も出ました。足も出ました。首を絞めようかと思ったことすらあります。
それが今は、声を荒げることも稀になりました。
その根本のところのお話です。

大人が子どもに対して、怒りを覚えるときっていうのは、「期待を裏切られた」時だと思うんです。

 脱いだ服をたたんで欲しかったのに、そうしなかった。
 宿題をして欲しかったのに、そうしなかった。
 廊下を静かに歩いて欲しかったのに、そうしなかった。
 急いで食事をして欲しかったのに、そうしなかった。

よくよく考えたら、大人が勝手に期待して、勝手に失望して、ショックを受けて、それが怒りに変化してるんじゃないかと。
だんなさんをお持ちの方は、だんなさん相手にも似た感情があるかもしれません。

 休日だからお出かけしたかったのに、そうしなかった。とか。

そのことを考えたとき、随分身勝手な要求だな・・・と思ったんです。
いえいえ、子どもに要求せずに甘やかせってわけじゃなくって。

子どもにだって、リズムとかタイミングとか気持ちとか、いろいろあると思うし。
ほかの事をしてるのに、突然「宿題しなさい!」って言われてもねー。なんてね。
食事作ってるときに、突然「掃除しなさい!」って言われて、気持ちよく掃除できる人なんていないっしょ??

で、宿題させとかなきゃって思ったら、まず子どもに聞くことにしました。

「今なにしてるの?」
「テレビ見てる。」
「ふーん。それ何時まであるの?」
「5時半まで。」
「それ終わったら何するの?」
・・・・このあたりで子どもは、私が何を言いたいのかを考え始めます。
「ゲーム・・・。」
「その後は?」
「ごはん・・・・。」
「で???」

「宿題しなくちゃ。」(←ここ重要)


最初は、ここまでです。
もっと早くさせたくっても我慢。
自分でやらなきゃいけない、宿題をやろうという気持ちを作ることが最優先。


そもそも、誰かに命令されて何かをやるって、とても億劫だと思いませんか?
始終、食事の支度をしろ、掃除をしろ、買い物行け、ほら早くせんかって言われ続けたらつらくないですか??

気持ちを作って宿題に向えるようになったら、第2段階です。
時間の采配の仕方を教えます。
この時間にこれをするより、今こっちをしといたら、この時間のテレビが見れるよ。どうする?って感じに。

私が、考え方をすこーし変えただけで、家庭内の怒鳴り声は7割減。(ゼロじゃない。笑)
残りの3割も、初回から怒鳴るんじゃなくて、3度目からって決めてます。

最後に、もうひとつ。
要求(=期待)は、1個だけにしました。
茶碗を下げる週間を付けさせたいときは、それだけを言い続けます。
「ほら!!また茶碗さげちょらんが!!」って怒鳴らずに、名前を呼んで茶碗を指差して「気づかせる」だけ。
イスの後ろにパジャマが脱ぎ捨ててあっても、それには目をつぶります。
じゃないと、あれもこれも要求されたって、全部覚えられるわけありませんから。
8割ぐらい忘れずに茶碗を下げられるようになったら、今度は脱いだ服に「気づかせる」。

「自ら気づいて、自ら行動する。」
大人が子どもに対して持つ最大の要求って、とどのつまりここなんだと思います。
靴を脱いだら、ばらばらになってるのを気づいて、整えて欲しい・・・という要求。

大人の怒りの発生源である要求。
大人は、その要求を満たされれば怒らなくてよいわけであって、粗探しして怒りたいわけじゃない(と信じてます♪)。
じゃぁ、大人は、その要求を満たす方法を、模索する義務があるのではないかと。
そんな風に考えたのです。

怒らなくてすむ方法を探してみませんか?


スポーツをやってると、あちこちで練習試合や公式試合があり、とても多くの指導者の方を見ます。
対戦相手であってもそうでなくても、そういう方たちの口の悪さってものすごい・・・。
あれはアカハラとかパワハラではないのか???と心寂しく悲しくなったり。
そういう環境にいたことがないから、端で聞いてて辛くなっちゃうんです。
公の場で「帰れ」とか「もう試合に出さない」とか「やめてしまえ」とか。

それでも「指導者に不平不満を言ってはいけない」という暗黙の絶対ルールがありますので誰も口外しませんね。
日本のチームスポーツがいまいち奮わないのは、どんなに有能な素材でも子どものころそんな環境で摘んでしまう芽がたくさんあるんじゃないんだろうかなんてとこにまで思いが飛びます。

「なんしよっとかー!へたくそ!歩いて帰れ!」って怒鳴らずに、「これが出来なかったな。明日からこの練習しよう。」ってそんな風に育てて欲しいって思います。
そういうのって「甘い」って言われるのかなぁ?

どなられてやらされてやることよりも、自発的にがんばろうって思ったほうが、たくさん成長できるように思うんですけどねぇ・・。



Posted by 天 at 10:21│Comments(8)
この記事へのコメント

いいですね♪♪
ここまで考えてくれるママって♪
たしかに無理矢理やらされると反発しちゃいます。
自然に自発的にやれたら…
最高!
Posted by B-SIZE at 2009年03月26日 00:29
B-SIZEさん

  ごぶさたしてます~。

  コメントありがとー。

  私だって命令されたり怒鳴られたら
  やる気なくしますもん。

  「やらなきゃ」って思える環境づくり、
  がんばりたいです。
Posted by 天 at 2009年03月26日 10:19
わかってる。わかってるんだけどねぇ・・・
どうしても怒っちゃうんだよねぇ。

「自分でやらなきゃいけない、宿題をやろうという気持ちを作ること」

これを待ってちゃ、うちの子は朝になっちゃうんだよねぇ、きっと。
指示待ち人間にはしたくないんだけど・・・

まぁ、確かにいっぺんに幾つも!!は無理よね。時間をかけて頑張っていこう。

春休みになっちゃいましたね。また、お仕事に余裕が出来たときに会いましょう。4月は季候もいいだろうし♪楽しみにしてるからねぇ~
Posted by cherry's mom at 2009年03月26日 15:10
cherry's mom さん

  cherry's momさんみたいに
  可愛らしいママさんでも怒るの???

  気持ちが作れるようになるには、
  しばらく時間がかかるよー。
  小学校2年生ぐらいから、徐々にはじめて、
  小学5年6年でようやく出来るようになったもん。

  何時何分になったら・・・とか、
  これが済んだら・・とかきっかけを作って、
  宿題をしている間は、親も手を休めて
  ずっと横で見てました。
  間違えてても、字が雑でも何も言わず。
  (これが忍耐が必要でつらかったけど。)
  最後に1個だけ、1問だけ、やり直しをさせました。

  時間が来て、親が横についてたら
  「やらなきゃいけない」ってあきらめがつくでしょ?
  最初は、そこからです。
  やらなきゃいけないからやるを繰り返すうちに
  自分でできるようになっていきました。

  そうそう。
  月末処理でばたばたしてたら春休み!!
  cherry's momさんに突然ご連絡したいとき、
  パソコンじゃ間に合わないですよね・・

  携帯もってます?? 
Posted by 天 at 2009年03月26日 21:28
気付かせるって、すんごい忍耐が要りますよね。

納得です。
Posted by ゴン at 2009年04月01日 23:00
ゴンさん

  もー子育ては忍耐の連続ですね~。
  でも、基本、ドラクエの実写版だと思って、
  あれこれアイテムを追加したり、
  無駄に歩き回ってレベルを上げたりしてます。

  子どもを怒るエネルギーすら、
  無駄に思えてくるので、
  疲れきって、指差しで指示しはじめたら
  スムーズに物事が流れ始めました。

  言われずに全部できるなんて
  そこまで要求してません・・。
  たまに
  「私が今何をしてほしいかわかる?」って
  質問形式で話をすることもあります。

  命令形を使わないだけでも
  ずいぶんかわってきます。
  ぜひお試しくださいませ。
Posted by 天 at 2009年04月02日 00:11
おはようございます。
そして、はじめまして。

すごく 納得しちゃいました。
「期待を裏切られたとき」・・・・・・

そうですよね。
私も 今日から?考えのシフトチェンジをして
こども達に接してみようと思いました。
ありがとうございます。
Posted by owl at 2009年04月04日 05:28
owlさん

  はじめまして♪
  
  恩師との出逢いで、私も随分考えました。
  なかなか、それをうまく文章にできないんですが、
  恩師の想いが私を導いてくれたのだから、
  そのわずかでも、誰かに伝えたいと
  思いました。

  だから、
  owlさんに伝わったこと、ほんとにうれしいです!
  コメントまでいただけて。

  拙いブログですが、また遊びに来てください。
  オーナーメールも大歓迎です♪
Posted by 天 at 2009年04月04日 11:57
 
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    コメント(8)