2010年04月13日

子どもの勉強は社会に出て役立つか?

思春期前後に、きっと誰でも思ったはず。

「こんなこと勉強したって、社会に出て使わないから、無駄じゃん?」


うんうん。私も思った。
そして、同じように息子たちも、そんな時期に突入した。

でも、親として生きてきて10数年。。。
違う考え方も出来るようになってきたので、それを息子に話してみたら、
「なるほど!!」って納得してもらえたので、ここに書いてみようと思います。

************

とある中学校で、勉強が出来るA君と、勉強大嫌いなB君がいました。

A君は、中学で勉強をがんばり、高校に入学しました。
高校では、授業がすんなり頭に入り、部活をたっぷり楽しんで、帰宅。
宿題を1時間で済ませて、テレビを1時間見てから就寝。

B君は、中学の勉強をそこそこに、あわてて受験勉強をしてなんとか高校に入学。
授業もついていくのがやっとで、同じように部活してもクタクタになって帰宅。
宿題は2時間かかり、就寝。

その後、
A君は、勉強、スポーツ、アルバイトと充実した大学生活を送ります。
B君は、勉強だけで手一杯、単位を落とさないために必死で、スポーツやアルバイトをする余裕はありません。

**********

どちらの生活を送りたいか聞いてみました。
当然、A君です。
息子たちは、「あぁそっか。決めるのは今なんだ!」って言ってくれました。

今、やっている勉強は確かに将来的に使う知識ではないかもしれません。
でも、先々でやっていく勉強の足がかりになるものです。
たとえば、エンジンのかかっていない車を動かすとき、初動には大きな力が必要ですが、一度動き始めればそれを押していくことはさほど大変なことではありません。
それに似ているように思います。

現在進行形の中学での成績や授業態度が、そのまま未来の「余裕」に直結する。

時間の余裕・お金の余裕・心の余裕。

このことに、10代前半で気づけるかどうかだと思うんです。将来の差って。
(私は 世の中をなめきってました。だってバブルだったんだもん・・。苦笑)

私は、息子たちのテスト結果を受け取るたびに、5教科の合計得点を出します。
合計点が、君たちの将来の年収だよ。
って、話をします。

定期テストの度に、
 平均点50点、総合点で250点だったら、250万。
   月収18万で、手取りは10万ぐらいかな。あとボーナスがちょびっと。
   家賃・光熱費・食費・保険・ケータイ・その他。貯蓄や車は諦めなきゃかもね。
 平均80点、総合400点だったら、400万。
   月収28万+ボーナス。あれこれ払って、貯蓄して、旅行にだって行けるね。
なんていう話をする。

その点数をお金に置き換えて、リアルに生活を想像させてみます。

「今、ちゃんと学校の勉強とか、やらなきゃいけないこととかをやっとかないと、将来が大変なんだ。」って心のどこかに残ってくれたら、あとは本人が頑張ろう!って思える時が来ます。

本人が頑張ろうと思うまでは、大人はじっと我慢。(←ここが一番難しい)




と。
そんなことをつらつらと考えてた新年度のスタートでした。



Posted by 天 at 10:37│Comments(3)
この記事へのコメント
この話、
今の私にピッタリ!

実は長男が
只今スーパー反抗期。
口だけ生意気、
もう帰宅したら
テレビばかりで
宿題や自主学習は
ほとんどしません。
ガミガミ言ってたけど
言われて嫌々やる
学習ほど
ためにならず
役に立たないって
私自身知ってるから
意味ないって最近思い
言わないことにしました。
でも、今度の日曜の
参観日がだるい。

どうすれば
自分でやるべき道に
歩めるかと
悩んでいましたが
天さんの
この話しをみて
知恵がつきました。

ありがとう(^人^)ございます。
Posted by blacksally at 2010年04月14日 22:02
そう思います。
う~、い、痛い…
B君のいい例がここに居ますから。^^;
学生の内は勉強、スポーツ、色々な活動に取組む姿勢が大切なんだなってつくづく思います。^^
Posted by munemune at 2010年04月15日 14:25
blacksallyさん

スーパー反抗期ですか~・・。
うちはまだ想像がつかないんです。実は。
第1次も反抗期らしい反抗期がなくて、
今もまだ気配も見せず。
。。。私が気づいていないだけか??

先に生きたものは、転ぶ危険性や転んだ痛さや怪我の大きさを予測できるので、ついつい後に生きるものを心配してしまいます。

過保護なのかもしれませんが、日本が二度と戦争をしませんと決めたのも同じ理由ですよね。
だから、おおいに心配していいんだって思うんです。

でも、
怪我の痛さを予測させるんじゃなくて、
怪我をしなかったら、怪我をした時よりこんなに楽しいよ!って教えてあげたら、「あ!」って思ってもらえるんじゃないかなって。

子どもたちに頑張れ!じゃなくて、
「あんたたちが
 楽しい人生を選べるように、
 そのために頑張れるように、
 かーちゃん頑張るよ!」って
伝えていけたらいいなぁって思います。

長くなっちゃいましたね。
もっとうまく伝えられるといいのになぁ。

思春期の子どもは難しいけど、一緒にがんばりましょう!




muneさん

そ・・・そうなんですか??

私は中学までA君でしたが高校に入って目的を見失いました。
なまじ偏差値があったせいで、親に大学進学できる経済力はなかったのに進学校へ。
勉強する意味を見つけられず、成績は下がる一方。

でも卒業時にはバブル終末期で、急上昇中のIT企業に就職できたので結果的にはLuckyに転び、いまもその職種で飯が食えてますから、なにが幸いするかわかりませんね。笑

思春期に子どもたちは、余計なことを考えはじめますね。
未来の予測をする力が高まりはじめたんだと思うんです。
だから立ち止まったり、うずくまったり。すごく不安定。

まだ大丈夫だよ。
思いっきり走ってていいよ。
ちゃんと見てるから。

手も口も出さないんじゃなくて、
始終口ばかり出すんでもなくて、
上手にサポートできる親でありたい。
・・・・
と、頭の中では考えられるんですけどねぇ。
現実はなかなか・・・。ね。苦笑
Posted by 天 at 2010年04月18日 08:59
 
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子どもの勉強は社会に出て役立つか?
    コメント(3)