江平の大盛うどんに行ってきました。
もうすぐ創業100年だそうです。歴史の重みですね。

今から30年ちょっと前。
私の祖父は、西都市で花卉栽培をしていました。
花市場は青葉の陸橋の下にありました。

免許のない母は、私を連れて毎日（！）電車（妻線）に乗って祖父の家に通っていました。
真剣に農家の手伝いをしている様子は覚えていません。
ご飯を作ったりおしゃべりしてたり。

朝のうちに摘み取ったお花は、昼までに何本かずつ紐で結び、トラックに山と積んで出かけます。
助手席に私を乗せて。

市場で競りが終わり、現金を手にした祖父は、お昼ご飯に毎日この大盛うどんにつれてきてくれました。
足元は土間だった気がします。
大きな机とベンチタイプの椅子があって。ちょっと薄暗い感じがして。

小学校に上がってからは市場についていくこともできなくなって。
私はそのまま大人になって結婚して子供生んで離婚して母を看取って。
しばらくして祖父もあちらに逝って。

わーわー言いながらすごすこと30年ちょっと。
縁あって、アンビエンスさんでHANDMADEを委託させてもらえることになり、
縁あって、アンビエンスさんが次のお店を出したのが大盛うどんの隣で。

おそるおそるのれんをくぐって、うどんを食べてきました。
細めで角のない滑らかな麺が、ほんとに沢山。
いくら食べても減らないんじゃないかと錯覚するぐらい。

スープは宮崎ではめずらしい黒いスープ。
ちょっとすき焼きの締めで食べるうどんを思い出します。
初めて見たときはびっくりします。

熱々のごぼうのてんぷらもおいしかった～。

今度は息子たちの記憶に残るぐらい何回もつれてこようと思います。
30年後、「かーちゃんがここによくつれてきたよね。かーちゃんのじーちゃんの話したよね。」って思い出してもらいたいな。